SNKプレイモア、現在の株式会社SNKは、日本のエンターテインメント業界において、ビデオゲームとパチスロという二つの主要な分野で重要な足跡を残してきた企業です。
1978年に新日本企画として創業以来、革新的なアーケードゲームの開発で名を馳せ、1990年代には数々の人気格闘ゲーム、2000年代にはパチスロ事業へ参入をしました。

現在はもうSNKの機種はありませんが、私の知人でもある大のSNKプレイモア ファンだった方にもインタビューさせてもらいました。
SNKプレイモアの 人気機種一覧

SNKプレイモアは、2000年代初頭から2010年代半ばにかけて、数多くのパチスロ機を市場に投入しました。往年の人気ビデオゲームシリーズをモチーフとした機種が多く、ファンからの支持も厚かったです。
以下に、特に人気が高かった機種の一部を一覧で紹介します。
タイトル | 発売時期(推定) | 主な特徴・シリーズ |
---|---|---|
戦空のキセキ~SKY LOVE~ | 2007年/2013年頃 | シリーズの音楽、ATシステム搭載 |
餓狼伝説PREMIUM | 2007年/2014年頃 | 人気格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズ |
ジャンジャン年中猛特訓 | 2007年頃 | |
球児 | 2006年頃 | 野球をテーマとした機種 |
シスタークエスト2~魔剣の騎士と白銀の巫女~ | 2007年頃 | 人気シリーズ、可愛らしいキャラクター |
シスタークエスト3~黄金の大地と東の勇者~ | 2012年/2015年頃 | 人気シリーズ、ARTシステム搭載 |
メタルスラッグ3 | 2013年頃 | 人気アクションゲーム「メタルスラッグ」シリーズ |
メタルスラッグSV-001 | 2004年頃 | 人気アクションゲーム「メタルスラッグ」シリーズ |
サムライスピリッツ~剣豪八番勝負~ | 2014年頃 | 人気格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズ |
サムライスピリッツ鬼 | 不明 | 人気格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズ |
ザ・キング・オブ・ファイターズ3 | 2013年頃 | SNKの代表的な格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズ |
ザ・キング・オブ・ファイターズ2 | 不明 | SNKの代表的な格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズ |
ドラゴンギャル~双龍の闘い~ | 2015年頃 | |
ドラゴンギャル~修羅の野望~ | 2013年頃 | |
DARKER THAN BLACK‐黒の契約者‐ | 2013年頃 | アニメ「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」とのタイアップ |
パチスロコブラ | 2015年頃 | 漫画・アニメ「コブラ」とのタイアップ |

SNKプレイモアのパチスロ機の特徴として、自社の人気ビデオゲームのIP(を積極的に活用していました!
往年のSNKファンは、パチスロを通じて再びお気に入りのキャラクターや世界観に触れることができました。
また、「SKY LOVE」シリーズのように、オリジナルの人気シリーズも存在し、その魅力的な音楽やゲーム性で多くのプレイヤーを惹きつけました。
SNKプレイモア(現 株式会社SNK)会社概要
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項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
創業と初期 | ||
創業年 | 1978年7月22日 | 川崎英吉氏により新日本企画として設立 |
社名変更 | 1986年 | SNK株式会社へ変更 |
主な事業 | アーケードゲーム開発 | 『オズマウォーズ』、『サファリラリー』など |
代表的なシステム | ネオジオ(NEOGEO) | カートリッジ交換式アーケードシステム |
代表的なゲームタイトル | 『餓狼伝説』、『龍虎の拳』、『メタルスラッグ』、『サムライスピリッツ』、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』 | |
PlaymoreとSNKプレイモア | ||
SNK解散 | 2001年10月30日 | 経営難により |
Playmore設立 | 2001年8月1日 | 川崎英吉氏によりSNK知的財産継承 |
社名変更 | 2003年 | 株式会社SNKプレイモアへ変更 |
新規事業 | パチスロ事業 | 2002年頃から本格参入 |
SNK株式会社への回帰と現在 | ||
社名変更 | 2016年 | SNK株式会社へ再変更 |
スローガン復活 | 「The Future Is Now」 | 旧スローガンを復活 |
パチスロ事業撤退 | 2015年11月 | ビデオゲーム開発に注力 |
親会社 | MiSK Foundation | 2022年以降傘下 |
本社移転 | 2023年 | 大阪市淀川区 |
代表取締役社長兼CEO | 松原健二 | |
主な事業内容 | ビデオゲーム開発、ライセンスビジネス、eスポーツ | |
その他 | 韓国企業との混同 | 情報源により差異あり |
SNK創業と初期
SNKの歴史は、1978年7月22日に川崎英吉氏によって設立された新日本企画(Shin Nihon Kikaku)から始まります 。
当初はアーケードゲーム開発に注力し、1986年にSNK株式会社へ社名変更、グローバル展開を目指しました。
1990年には、画期的な「ネオジオ」システムを発表し、多様なゲームを1つの筐体で提供しました。ネオジオからは『餓狼伝説』、『KOF』などの人気シリーズが誕生しました。SNKの革新的な試みは、アーケードゲーム市場の活況を背景に、業界での地位確立に貢献しました。
PlaymoreとSNKプレイモア
2001年、SNKは経営難で一旦幕を閉じましたが、創業者・川崎英吉氏が同年8月にプレイモアを設立し、知的財産を継承しました。
2003年、社名をSNKプレイモアに変更し、SNKブランドを復活させ、また同時期、新たな柱としてパチスロ事業に本格参入しました。
SNKの知名度と人気タイトルは、パチスロ市場で大きな強みとなりました。ファンはゲームの世界観再現に期待し、社名変更は再起への強い意志を示しました。
SNK株式会社への回帰と現在
2016年、SNKプレイモアはSNK株式会社に社名変更し、旧スローガン「The Future Is Now」を復活させました。
これは、ビデオゲーム開発への再注力を示すもので、2015年にパチスロ事業から撤退。
2022年以降、SNKはサウジアラビアのMiSK Foundation傘下に入り、2023年には本社を大阪へ移転しました。
代表は松原健二氏で、ビデオゲーム開発、ライセンス、eスポーツを主な事業としています。パチスロ撤退は原点回帰とグローバル戦略の一環であり、サウジアラビア資本はそれを加速させる動きです。
SNKプレイモアのファンに好きに聞いてみた機種の特徴と思い出
私も唯一無のSNKプレイモアファンではありますが、今回は私の知人 安藤さん、パチスロ歴18年の方にも特に印象に残っている機種について、その特徴や思い出について聞いてみました!

SNKプレイモアのパチスロで、特に印象に残っている機種は何ですか?

スカイラブは、確かセットストック方式だったと記憶しています。ゲーム数上乗せではなく、ボーナスをストックしていくのが、他の機種とは少し違っていて面白かったです。あと、メタルスラッグの捕虜を救出するミニゲームも好きでしたね〜

何か特別な思い出はありますか?例えば、大勝ちした経験や、印象的な演出を見た時のこととか?

スカイラブで初めてBIGボーナスを引いた時、あの告知音と液晶の演出がすごく印象的で、しばらく興奮が冷めませんでした。
今回安藤さんと懐かしSNKプレイモアの機種で大盛り上がりました。上記の他にも餓狼伝説PREMIUMやシスタークエスト シリーズのボーナス中のキャラクターたちの掛け合いなんかで思い出話がつきませんでした。
SNKプレイモアのまとめ
SNKプレイモアは、アーケードゲームの黄金時代を築き上げたSNKのDNAを受け継ぎ、パチスロ市場においても独自の存在感を示しました。
往年の人気ゲームタイトルをモチーフとしたパチスロ機は、多くのファンに支持され、その特徴的なゲーム性や演出、そして何よりも懐かしいキャラクターたちの活躍は、プレイヤーたちの心に深く刻まれています。
2015年のパチスロ事業からの撤退は、同社が再びビデオゲーム開発に注力するという戦略的な転換を示すものでしたが、SNKプレイモアのパチスロがファンに残した記憶と影響は決して小さくありません。
参考文献・情報源
- https://en.wikipedia.org/wiki/SNK
- https://www.snk-corp.co.jp/us/business
- https://p-town.dmm.com/makers/8